2016 CEATEC in Japanについて

レノボさんの後ろに富士通さんのブースが・・・
CEATECが幕張メッセで開始されましたので、早速行ってきました。

1.頑張る国内製造メーカー

入場して直ぐに、気が付いたのですが、なんとレノボさんのブースのすぐ後ろに富士通さんが。

昨日、10月6日に富士通さんがパソコン事業を中国レノボ・グループ傘下で再建する方針を固めたことに、「またですか~」と少々食傷気味だっただけに、ちょっとテンションダウンです。

シャープさんの360度モニタブース

8月にシャープさんが、鴻海(ホンハイ)に買収されてますでしょ?また中国にやられたか~って感じだったのです。

ところがなかなか富士通さんのブース、盛況でしたね。まあ再建はパソコン事業だけの話ですからね。

今回のCEATECは、展示会全体のテーマとしてIoT(Internet Of Things)を標榜しています。

 医療・教育・農業等々幅広にわたってのITソリューション展開に強い富士通さんは、それらの各分野に置いても、ICTやクラウド技術を中心にがんがん攻めている感じでした。

次に先程話が出た鴻海に買収されたシャープさんのブース。(写真右)

こちらも盛況でした。まあるく360度モニタの仕掛けをブース内に設け、人をブース内に入れてしまう手法は、いつもブース外に人が溢れて通行の妨げになる作りと違い、「流石、目の付け所がシャープだなあ」と感心しました。




パナソニックさんのショーウィンドウ
そのモニタでシャープの今までの振り返りの映像等が始まると、日本の家電メーカが如何に頑張ってきたのか、ユーザ目線で色々と工夫をしてきたのかということを、押し付けがましくなくメッセージされ、少々ホロリとさせるものがありました。

これも鴻海には成りきらないよということの裏返しのメッセージのような感じもしますが。

勿論、そんな懐古主義ではIoTの世界では戦えません。未来の楽しいAI家電がクラウドを介して連携することにより、生活を豊かにするストーリーに展開して、めでたしめでたしの映像を見せてくれました。

なんか元気でました。富士通さんも、シャープさんもまだまだ大丈夫です!

他にも、パナソニックさんは、ショーウィンドウのガラスに動画を流し雰囲気を演出する等の展示(写真右)や、日立さんの現場センシングによるノウハウの蓄積等、生活とインダストリアルの両面で、日本の製造メーカーの健闘に感動しました!

2.自動車メーカーもなかなか

MIRAIの構造(黄色いのが水素タンク)
次に目立ったのが、自動車メーカーですね。

やはりIoTは、自動運転等の話題が豊富だからでしょうか?

近未来ということで、トヨタさんから燃料電池車のMIRAIが展示されていました。(写真右)

IoTとは関係ありませんが、写真の黄色いのが水素が入ったタンクです。結構大きいのがトランクと、この後部座席の下にあります。

トヨタさんの技術者の話だと、散々試験をしているので、爆発する可能性は無いとのことです。

また火災などで周囲が高温になった時には、センサーにより、高圧力の爆発を引き起こさないように、少しずつ水素を抜き、圧力を落とすような技術も取り入れられているようです。


IoTとは何も「便利・快適」だけではなくて、こういう「安全」にも寄与するように採り入れられているのですね。

3.ロボット狂創曲

トヨタさん等の自動車メーカや製造メーカ等から、かわいいロボットも沢山出展されていました。

ただかわいいだけでなく、AI(人工知能)を搭載した非常に賢い子たちです。

展示会に必ずいらっしゃるコンパニオンの人気を一部奪っている感があります(!?)

ドローンの多機能もAIにより実現
ドローンも凄いです。

電池切れを予測して自動で発進した場所へ戻る機能や、障害物センサーで障害物を避ける機能、電波が届かなくなっても自律で戻ってくる機能、落下しても、地上30cmで停止し、最終的な着陸判断をスマホ上に促す機能 などなど。AIを駆使してますよ。


昔ラジコン系は操作に習熟するまでに壊してしまうのがオチでしたが、AIを使ったこのドローンなら初心者の私でも上空からの映像を存分に楽しめそうです。


どうやら、ロボットも、単なるIoTではなくて、AIとIoTが合体した造語「AIoT」が、これからのキーワードになりそうな予感がします。

久しぶりにユーザ目線の良い展示会を見ることが出来たという充足感を得ました。

↓こちらも圧して頂けると嬉しいです

邦画流行り

最近、「シン・ゴジラ」や「君の名は。」等をはじめ、映画流行りですね。私も楽しんできました。

しかも、邦画が人気映画の主力。一昔前のハリウッド全盛の頃には考えられない状況です。最近は昔のように強くて憧れる米国という影響力を持つ映画もめっきり減ったように感じます。

これは映画の一時の流行り廃りだけの話ではないのかもしれません。

平安時代に日本が唐から学ぶものが無くなり、遣唐使を止めた直後から、国風文化が花開いたのと同じように、今、まさにクールジャパンで、様々な分野における日本人の感性が噴出しているのではないでしょうか?

海外からの観光客も増加していますし、映画もその中の一環のような気がします。

とは言うものの、まだまだ国内で楽しむには素晴らしい作品達も、国際的に通用するかどうかは分かりません。


クールジャパン頑張っていきたいものです。

↓こちらも圧して頂けると嬉しいです